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たのちから

たのちから

チョコとガム一緒に食べるとガムが消える

チョコレートとガム/同時にパクッ→ガムが消えちゃう!?

チューインガムの持つ効果はたくさんあり、医療の現場からも注目が集まっている

 チューインガムをかみながらチョコレートを食べると、チューインガムがなくなってしまう。普段は、かんでもかんでも軟らかくなるだけのチューインガムが、チョコレートと一緒だと消えてしまうのはなぜだろう。
 
 チューインガムの主原料は、樹液を煮詰めたチクル。菓子メーカー・ロッテ広報室の佐々木良太さんは「原料のチクルや酢酸ビニール樹脂は網目のような構造になっていて、上下・左右と結び付いている。温められると軟らかくなる性質がある」という。
 
 チューインガムは、体温で軟らかくなるようにできている。口の中で伸びたりするのは「体温に加え、網目に当たる部分に水分が入り込み、網目を大きくするからだ」と佐々木さん。チョコレートと一緒に食べると、チョコレートの油脂も網目の中に入り込む。この時、入り込む量が水よりも多いため、原料同士の結び目が耐えられなくなり、分断される。
 
 舌では感じ取れないほど小さく分断されてしまうため、チューインガムが溶けてなくなったと感じるようだ。
 
 一方、チューインガムをかみながら冷たい物を飲むとチューインガムが硬くなるのは、口の中の温度が下がるからだ。
 
 チューインガムの原料は体内に入っても、人体に影響はない。佐々木さんは「チョコレートと一緒にチューインガムを食べても消化されず、排出される」という。
 
■かみかみ 虫歯や認知症防ぐ
 
 チューインガムは以前、虫歯の原因になるといわれていた。ところが、虫歯の原因になる菌を減らす効果があるキシリトールを甘味料に使ったところ、一転、虫歯予防として評価を得た。
 
 さらに、かみ続けることで脳が活性化されるといわれている。野球選手がチューインガムをかむのも集中力を高めるためだ。最近は認知症(痴呆症)の予防効果も期待されるなど、その効果に注目が集まり、消費も伸びている。
 
 チューインガムは以前に比べると軟らかくなっている。佐々木さんは「食生活の変化で、硬い物を食べる機会が減ったため、硬いより軟らかい方が好まれるようになった」と説明する。
 
◇豆知識/4世紀ごろ誕生
 
 チューインガムは4世紀ごろ中米に住んでいたマヤ族が煮詰めた樹液をかんでいたのが起源といわれる。日本には1916(大正5)年に入った。日本チューインガム協会によると、2004年には4万6100トンが生産された。
(日本農業新聞より)




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